変化を恐れず、挑戦を楽しむ。仕組みを変えることで、現場の可能性を広げていく。

運営事業部 業務改革推進プロジェクト、
兼ミッドタウンクリニック名駅 人事総務部情報管理課名駅情報管理Gp、
兼名古屋運営部発送Gp、兼名古屋運営部予約・契約課

伊藤 克人

PROFILE

勤続8年(2025年10月時点)。中途採用で進興MSに入社。入社後、ミッドタウンクリニック名駅の立ち上げに携わる。健診に関わるシステムを中心とした生産性向上施策やソリューション導入に従事する。

進興メディカルサポート(以下、進興MS)で働いている方々は、自分の仕事について、または会社について、どのような印象を抱いているのでしょうか?この記事では、実際に働いている社員のみなさんにインタビューを実施。仕事や会社の魅力について探っていきます。

今回は、名古屋運営部 情報管理・予約・契約課の課長である伊藤克人さんにインタビュー。アナログな文化が残る健診業界で健診システムのDX推進を見事に叶えた伊藤さんに、入社の経緯や仕事のやりがい、会社の魅力などについてお聞きしました。

現場から始まる変化、DX推進で医療業界に新しい風を

現在の業務について教えてください。DX推進の大きなプロジェクトを担当されていると伺いました。

現在は、当社が開発した健診業務支援システム「つな健」の導入を担当しています。ミッドタウンクリニック名駅(以下、名駅)での導入が無事に成功したので、今は札幌フジクリニック(以下、札幌)への展開を進めているところです。名駅での立ち上げは本当に大変でしたが、その経験があるからこそ、次はもっとスムーズに導入できるだろうなと思っています。もちろん、名駅での導入とは異なることも発生しますが、札幌のスタッフの皆さんが非常に協力的で、人柄に助けられています。

私自身は主に運用面の調整を担当し、東京の情報管理チームやベンダーの方々と連携を取りながら進めています。周りの人たちに支えられながら少しずつ形になっていく過程が、この仕事の面白さです。

DX推進というと、大きなプロジェクトという印象があります。実際の進め方はどのようなものですか?

システム導入は「入れて終わり」ではありません。現場の運用に合わせてチューニングを重ねる必要があり、経営側・現場・開発ベンダーの間をつなぐのが私の役割です。

時にはそれぞれの意見の調整が必要な場面もありますが、各々の立場の想いを聞きながら、「何を優先するか」「どうすれば全体が良くなるか」を考え続けています。タスクは多いですが、考えすぎず、一歩ずつ前に進めることを意識しています。足元の仕事に集中する──それが一番確実な前進の方法だと思っています。

大きな変化ほど時間も労力もかかりますが、仕組みが動き始めた瞬間に「確実に前に進んでいる」と実感できる。あの感覚は、どんな苦労も報われる瞬間です。

医療業界の中でDX推進に取り組むことには、どんな意義を感じていますか?

医療・健診の現場は、いまだに紙やFAXなどアナログな文化が根強く残っています。

だからこそ、デジタル化の意義は単なる効率化ではなく、「業界そのものを変える挑戦」だと感じています。

現場のスタッフが使いやすい仕組みを整えることで、その先にいる健診を受ける方々にもより良いサービスを届けられる。その循環を生み出せることこそ、DX推進の醍醐味です。

私はいつも「変化を起こすのは仕組みではなく人」だと思っています。どんなに優れたシステムも、使う人が理解し、前向きに関わらなければ成果は出ません。だからこそ、現場の声を拾いながら一緒に進めることを大切にしています。

変化を支えるのは、人の想いとチームの力

DX推進プロジェクトを進める中で印象に残っていることはありますか?

「つな健」を名古屋に導入した際は、想像以上に多くの課題がありました。

新しい仕組みを動かすには調整やトラブルもつきものですが、関係者の立場や想いを丁寧に汲み取りながら、少しずつ最適な形を探っていきました。

各拠点のメンバー、協力会社の方々のサポートにも支えられたことで、チーム全体で一歩ずつ課題を乗り越えていくことができたと思います。経営層も「どうしたらうまくいくか」という姿勢で伴走してくれたのが印象的でした。

導入直前は慌ただしい時期もありましたが、システムが予定通り稼働した瞬間、メンバー全員で喜びを分かち合いました。苦労の先にある達成感を味わったことで、「この経験が次につながる」という確信を持てた出来事でした。

現場の熱意、仲間の支え、そして柔軟に寄り添ってくれる経営層。どれが欠けても成功はなかったと思います。

変化を推進するうえで、どのような姿勢が大切だと思いますか?

やはり「変化を楽しむ」ことだと思います。

新しいことに挑戦した時、その過程で想定外のことが発生するということはよくあることです。うまくいかないときも、そこで諦めずに「次はどうすればいいか」を考えることが成長につながります。

失敗も成功のプロセスの一部。小さな改善を積み重ねていくことで、自分もチームも少しずつ強くなっていくと思っています。 進興メディカルサポートには、そうした挑戦を応援してくれる風土があります。「やってみよう」「チャレンジしてみよう」と言ってくれる環境があるからこそ、思い切った一歩を踏み出せるのだと思います。

小さな変化を重ねて、チームとともに前へ

プロジェクトを通じて、チームや組織にどんな変化を感じましたか?

DXを推進していく中で強く感じたのは、先ほども言いましたが「変化は仕組みだけでは起きない」ということです。

新しい仕組みを入れることはスタートにすぎません。実際にそれを使いこなすのは現場の人たちであり、日々の小さな改善の積み重ねこそが本当の変化を生み出します。

たとえば、FAXの廃止や紙の業務の見直しなど、一見地味な取り組みも、その積み重ねが大きな成果につながります。「変えることができた」「やってみたらできた」という実感が、自信とモチベーションを生み、それが次の挑戦を後押しします。

そうした「成功体験」を一人ひとりが積んでいくことが、より大きな挑戦につながっていくのだと思います。

チームを動かすうえで意識していることはありますか?

完璧を求めすぎないことです。やってみてうまくいかなければ、また次を考えればいい。挑戦と改善を繰り返す「試して学ぶ文化」をつくることで、メンバーは自分の言葉で意見を言い、主体的に行動するようになると思っています。

変化を未来へつなぐ、次世代へのメッセージ

今後の組織づくりや、リーダー像についてどう考えていますか?

上に立つ人に一番必要なのは、スキルよりも「人に好かれる力」だと思います。

スキルが高くても、自分の成果だけを追い求める人はチームを動かせません。

周囲に信頼され、周囲から助けてもらえる人が結果的に成功していく。そういう人が増えていけば、組織はもっと強くなります。

リーダーの仕事は「自分がやる」ことではなく、「チームで成果を出す」こと。成功体験を共有し、周囲を巻き込みながら成長していける環境をつくることが大切だと思います。

今後チャレンジしていきたいことを教えてください。

AIなどの新技術を視野に、健診を「もっと便利でスマートなもの」に変えていきたいです。拠点を超えた情報共有や連携も強化し、グループ全体でシナジーを生み出す仕組みを整えていけたらと思っています。

健診業界はまだデジタル化が進んでいるとは言えないかもしれませんが、だからこそ、自分たちが率先して取り組んでいきたいと考えています。

挑戦を楽しみながら、次の世代にも「変化を恐れず、自分から動く文化」をつないでいくことを目指して、これからも業務に取り組んでいきたいです。