健診クリニックの価値を最大化する!
5部門のスペシャリストたちが語る
「進興MS事務職の仕事とやりがい」

株式会社進興メディカルサポート(以下 進興MS)は、健診施設のクリニック運営支援の他、健診機関のプロデュース、医療に関するコンサルティング、医療システム保守管理など、健診クリニックの事務・経営業務全般を担う企業です。

ただ、中には健診クリニックの事務と聞いても、どんな仕事をしているのかイメージがしづらいという方もいるかもしれません。

そこで、進興MSに興味をお持ちの求職者の方々に向けて、営業・情報管理・フロア対応・経営戦略など、5部門を担当するスタッフを集めて座談会を実施。健診クリニックの事務スタッフを選んだ理由や、仕事の魅力やりがいなどについて語り合ってもらいました。

「現場で働いている方々の生の声を知りたい!」という方はぜひチェックしてみてください。

染谷 剛

営業企画部 立川渉外課 課長

印刷会社でマルチメディア関連事業の営業、デザイン会社への発注業務などを経験し、進興MSに営業職として入社。現在は、立川北口健診館の立川渉外課の課長として、立川エリアの法人営業の他、営業スタッフのマネジメントなどを行う。

澤原 知行

情報管理課 係長

バイク便などを行う物流企業で営業・配送、※PACS(医療用画像管理システム)ベンダーでの営業職を経て、進興MSに入社。情報管理課に配属され、同社のインフラ・ネットワークや各種システム、ハードウェアの導入・管理・保守などに従事。現在は、東京・立川・仙台・名古屋の4エリアにある情報管理課の係長としてスタッフのマネジメントも行う。
※PACS(医療用画像管理システム)一般撮影・CT・MRIといった画像撮影装置から受信した画像データを保管、閲覧、管理するシステム。

戸梶 由香

東京運営部 課長

空港でのお客様対応・事務・秘書業務、健診施設での受付・人事・マネジメントなどを経験後、進興MSに入社。名古屋の「ミッドタウンクリニック名駅」の受付責任者を経て、東京運営部に配属。現在は、セラヴィ新橋クリニックの接遇指導など、CS向上のための業務に従事。

松崎 剛

東京運営部 浜松町ハマサイトクリニック 東京ダイヤビルクリニック 事務長・課長

カード会社での審査業務や新規事業開発、派遣会社や健診クリニックの法人営業などを経て、進興MSに入社。事務長として、複数クリニックの運営管理・スタッフマネジメントを経験。現在は、浜松町ハマサイトクリニック 東京ダイヤビルクリニックの事務長・課長を兼任。

中村 健人

経営戦略部 事業推進グループ 係長

アパレル業界でECサイト運用、エンジニア派遣会社でプログラミング、Web制作会社でHP・DTP制作、デジタルマーケティングなどを経験後、進興MSに入社。各クリニックのHP管理・運用、マーケティングや広報施策の立案・実施、チラシやDMなどのクリエイティブ制作などに従事。

テクノロジーや社会情勢に左右されない安定した需要
医療業界・健診クリニックの事務職を選んだ理由は

まずはみなさんが担当されている業務内容について詳しく聞かせてください。どのような業務を担当されているのでしょうか?

染谷

健診の法人営業を行っています。さまざまな業態・業種の企業に合った健診プランを作成して提案したり、受注した顧客の健診スケジューリングを設定したりするのが主な業務です。その他、フィードバックを各部門に伝えてサービス改善に活かす、顧客が求めるデータを他部門と連携して作成するなど、顧客とクリニックの橋渡し役のような業務も行っていますね。

澤原

メインの業務は、東京・立川・仙台のパソコン周り、ネットワーク周りの管理・運用業務ですね。受診者様が使用するWeb予約、Web問診のシステムをはじめ、現場のスタッフが使用する健診システムやドクター使用する電子カルテ・PACS・レポートシステムなど、あらゆるシステムを滞りなく使用できるように整備したり、状況に応じて改善、開発したりしています。

戸梶

セラヴィ新橋クリニックで受付や接遇に関わる仕事を担当しています。受診者様に接して案内を行うこともありますが、メインは受診者様のアンケートを取り、クリニックの各部門にフィードバックしたり、指導をしたりすることです。また、ホスピタリティの向上やスキルの均一化を目的とした新しい部署を立ち上げる予定で、その準備も行っています。

松崎

浜松町ハマサイトクリニック 東京ダイヤビルクリニックの事務長として、施設管理業務を行っています。売上などの数字、医療機器や薬剤などの物品管理の他、クリニックに勤務する事務スタッフ・医療スタッフの勤怠管理や面談などのマネジメントも大切な業務のひとつです。

中村

MAツールなど、業務効率化のためのツール導入を推進したり、各クリニックHPの管理・運用を行ったりしています。また、Web集客やキャンペーン施策の立案・実施、広報用の紙媒体のディレクションなど、担当する業務は多岐に渡ります。クリニックの移転やリニューアルに関する、商圏エリアの調査やコンセプト設計などを行うこともありますね。

みなさんの職歴を拝見して、バックグラウンドが多種多様なのが印象的でした。どのようなキャリアの方が働いているのか気になっている求職者の方もいると思うので、医療業界や健診クリニックを選んだ経緯を教えてください。

染谷

時代を問わず、必ず求められる業界という点が大きかったですね。前職が印刷会社で、デジタルの勢いに飲まれて事業が縮小していくのを体感していたので、「転職するならニーズが失われない業界」という意識がありました。特に、進興MSが取り扱っている「健診」は企業に課せられた義務なので、医療業界の中でも特にニーズが安定していると思います。

松崎

私も染谷さんと同じです。前職は人材派遣会社に勤めていたのですが、リーマンショックの影響で景気が悪くなり、派遣社員がどんどん切られていく状況でした。テクノロジーや社会情勢に左右されない安定した業界と考えると、自然と医療が選択肢に入ってきます。すべてとは言えませんが、進興MSに興味を持つ方の多くが、このような点を魅力に感じている気がします(笑)

澤原

松崎さんのおっしゃる通りですね(笑)。私もそれは感じていました。加えて、物流企業では激務、PACSベンダーでは度重なる出張など、プライベートの時間が取りづらい環境を経験してきたので、子どもができたのをきっかけにワークライフバランスも重視しました。部門によって若干の違いはあるのですが、残業・出張が少ないという点も魅力でしたね。

戸梶

夜勤がある空港勤務からワークライフバランスが取りやすい医療業界に移ったので、澤原さんと似ていますね。若い時はある程度無理が効きますが、ライフステージが変わったりキャリアを積んだりすると今の環境が働きやすいのかなと。後は、健康維持に関する知識や経験が積めるのも魅力的でしたね。日常生活で自分や家族の健康に活かすことができるので。

中村

医療に携われるのは、仕事のやりがいにもつながりますよね。私の場合は、転職活動中に父親が心筋梗塞で倒れるという出来事があり、それがきっかけで医療業界への興味が強まりました。中でも、健康診断は、予防や早期治療など、深刻な健康状態に陥るのを防ぐ役割があるので、その分野に携わることには大きな価値があると感じました。

医療スタッフのパフォーマンスを最大化
サービスの差別化や付加価値の向上も担う事務職のやりがい

では、みなさんは実際に働いていて、どういうときの楽しい、うれしいと感じますか?進興MSの事務職として働いていて感じるやりがいについて教えてください。

染谷

私は営業職なので一番は受注できたときですね。短期間で新規を受注できたときも楽しいですが、2~3年という長期間で関係を構築して受診者様を増やしていくのも達成感があります。ただ、やりがいという意味では提案した検査を受けてもらって、所見が発見できたときが一番大きいかもしれません。以前、バリウム検査を提案して健診を受けてもらった企業から5名の所見が発見され、早期治療につながりました。担当者に「提案してもらえて本当によかった」と言ってもらえたのは、今でも心に残っています。

澤原

システム管理というと、パソコンとずっと向き合っているといったイメージがあるかもしれませんが、クリニックで事務スタッフ・医療スタッフと関わりながら作業をするので、感想や感謝の言葉を利用者から直接もらうことができます。特にドクターと直接やりとりする機会が多く、人命を支えるドクターの仕事を影ながらサポートできているというのは、仕事のやりがいにつながっていると思います。また、この仕事を誇りに思える瞬間でもありますね。

戸梶

私も染谷さんや澤原さんと同様に、人との関わりの中で楽しさややりがいを感じます。接遇指導でスタッフに口酸っぱく伝えているのが、「受診者は必ずマイナスの感情でクリニックに訪れる、そのマイナスの感情を私たちの対応で少しでもプラスに転換しましょう」ということ。「胃カメラの間、背中をさすってずっと声をかけてくれた」「受付対応で柔軟に対応してくれた」など、健診を終えた受診者様からポジティブな声をいただけると、私が言ったことがスタッフたちに伝わったんだなとうれしくなりますね。

染谷

担当領域は全然違うのですが、私もその気持ちはわかります。企業の担当者から、受付が良かった、看護師やドクターが親切だった、システムが使いやすかったなど、頻繁にお褒めの言葉をいただく機会があるのですが、もしかすると受注できたときよりうれしいかもしれない。

松崎

スタッフが褒められているのを見ると、なぜか自分のことのようにうれしく感じますよね。基本的にクリニックの運営は現場の人間に任せてくれるのですが、たまに本社から指令が出て、業務プロセスが変わったり、対応業務が増えたりしてしまうシーンが出てきます。そのときにスタッフに説明して実践してもらうのが私の役目なのですが、時には反発もありますし上手くいかないこともしょっちゅうです。そんな中でも、しっかり新しいフローを運用してポジティブな結果が得られたときは、スタッフたちに感謝ですし、やってよかったなと感じますね。

中村

やはり、自分がやったことがプラスになって返ってくるのが一番です。事務長や営業さんからの依頼を受けてデータやクリエイティブを作り、それが受注や売上アップにつながったという声を聞くと、やっていてよかったなと思いますし、仕事のモチベーションにもつながります。また、先ほども話しましたが、クリニックのリニューアルをプロデュースするとか、未経験の分野を急に依頼される機会もあり、常に刺激を感じながら仕事ができています。最初は躊躇しましたし、実際にやってみてもわからないことだらけでしたが、無事オープンできたときは本当に感慨深かった(笑)。

澤原

私もパソコンやネットワークが専門なのに、「電話予約のためのコールセンターシステムを構築してほしい」という依頼を受けたことがありました(笑)。大変ですが、新しいことをどんどん吸収できて、自分次第でできることが増えていくので、そういう社風も仕事のやりがいにつながっているのかもしれません。このような本部からの無茶振りに応えるのは大変ですが、他部門と一致団結しながらクリアしていくのも楽しいですね。

では、健診クリニック運営における事務職の価値は何だと思いますか?働きながら、みなさんが感じていることを教えてください。

染谷

私は「ドクターや検査技師、看護師といった医療スタッフのパフォーマンスを最大化させること」が事務職の価値かなと。私たちのような事務職がいないと、医療スタッフが事務作業も兼任することになり、必然的に業務負担が増えます。すると、メインの医療業務のパフォーマンスが低下してしまう可能性があります。

中村

染谷さんのおっしゃる通りですね。進興MSの存在理由は、クリニックで働く医療職の方が、本来の業務に集中できるようにサポートするという点にあります。それぞれにスペシャリストを配置することで、メイン業務に集中しやすい環境を作っているのです。

松崎

加えて、健診クリニックのサービスに付加価値を与えることもできますよね。事務職のプロがいることで、受診者が使いやすいシステム、居心地の良い空間、丁寧な接遇など、健診クリニックの内容以外でも、「ここで受けたい」と受診者に思ってもらえるサービスを提供できます。

戸梶

それが同業他社との差別化やリピート率を高めることにもつながっていると思います。接遇に関しては、これからという部分もありますが、事務方の組織が充実していると、グループ全体でサービスの品質を均一化して、ブランド力を高めることもできます。企業として成長していくためにも、私たちが担っている役割は大きいと感じています。

澤原

私も同感です。システムを作っていていつも思うのは、「どこまでテクノロジーが進化しても、機械に人間が行うような柔軟できめ細やかサービスはできない」ということ。健診クリニック自体は成立したとしても、自動化や簡略化で事務職のスペシャリストが生むサービスが失われてしまうと、人は離れていくだろうなと感じます。

医療の専門知識や経験は不要!
進興MSの事務職にぴったりな人材とは?

最後に、求職者に向けてそれぞれの部門のアピールポイントやどんな人に合った職場なのかを教えてください。

染谷

私たちの職歴を見てもらえるとわかると思いますが、医療業界未経験でもまったく問題ありません。売る商品がどんな企業にも必ず必要な「健康診断」なので、新規営業でもそこまで難易度は高くありません。また、営業というと激務のイメージがある方もいるかもしれませんが、立川ではほとんどの人が定時で帰宅しており、ワークライフバランスを取りながら働くこともできます。健康や医療に興味があり、知識を貪欲に吸収できる人であれば、どんな人でもチャレンジしてみてほしいですね。さまざまな企業に訪問して営業するので、好奇心旺盛な方は楽しめると思いますよ。

戸梶

受付も医療業界未経験で問題ないのですが、受診者様やスタッフとのコミュニケーションがメインの仕事なので、やはり人と接するのが好きな方が向いていると思います。また、「人に寄り添った温かい対応」といったテーマを掲げているので、人の気持ちがわかる、ちょっとした変化に気づいてアクションできるなど、気配りが得意な方と一緒に働きたいですね。今後は接遇課を立ち上げて、グループ全体の接遇スキルの向上・均一化を行っていくので、接客・接遇の教育に興味がある方にもぜひ来てほしいです。

松崎

私も入社していきなり事務長として配属されましたし、経験を問わずチャレンジできると思います。ただ、最初はわからないことや覚えることが多いので、待ちの姿勢で働く方には難しいかもしれません。自分から積極的に動いて情報を取りに行き、わからないことはどんどん質問して覚えていくような、コミュニケーションや能動的な働き方が得意な方に向いている仕事だと思います。クリニック運営の基本は大体経験できますし、マネジメントスキルも身に付くので、将来的にクリニックを運営したい経営したいと考えている方にはとてもよい環境だと思います。

澤原

私は開発職ではないですし、実際に行っている業務は、パソコンのセットアップ、ケーブルを引くのに床を剥がす、各種登録作業など、社内の便利屋さんのような立ち回りです(笑)。「スマホやパソコンをより便利に使うための方法を考える」といった感覚の延長線上で仕事ができるので、興味がある方は業界経験の有無を問わず、ぜひチャレンジしてみてください。システムに慣れれば、各クリニックのデータベースをネットワークで集約するなど、高度なシステム構築にもチャレンジできますよ。

中村

デジタルマーケティングやブランディングなど、これまでに身につけた自身のスキルを存分に発揮して活躍できる環境です。クライアントワークではなく、ひとつのブランドやプロダクトを育てていくことに興味がある方には特におすすめです。また、私が経験した「クリニックのリニューアル」など、チャレンジングな仕事が舞い込むこともあるので、自分のスキルを広げたい、分野を問わず、いろいろな経験を積みたいという方にも合っていると思います。

進興MSの事務職として働くことの魅力をじっくりとお聞きすることができました。本日はありがとうございました。