生活の悩みに丁寧に寄り添う。信頼を築く、特定保健指導のあり方。
立川北口健診館 産業保健グループ
S.H
PROFILE
勤続15年(2026年6月時点)。営業事務を2年経験し、その後健診現場で計測業務および特定保健指導に従事。現在は、特定保健指導の面談業務から請求業務まで、特定保健指導に関わる業務全般を行う。
進興メディカルサポート(以下、進興MS)で働いている方々は、自分の仕事について、または会社について、どのような印象を抱いているのでしょうか? この記事では、2026年7月に多摩地域初の女性専用健診施設として誕生した「立川北口レディス健診館」のオープンまでの軌跡をたどるべく、立ち上げプロジェクトの中心的な役割を担ったメンバーにインタビューを実施しました。
今回は、営業事務としての入社から、特定保健指導を行う専門グループの立ち上げを牽引してきたS.Hさんに、特定保健指導の仕事に向き合う姿勢と新施設の立ち上げに関するお話を伺いました。
等身大で語る、キャリアの原点。
現在は管理栄養士の資格を活かしてご活躍中とのことですが、数ある企業の中で、なぜ進興MSへの入社を決められたのでしょうか。
私が入社した2010年当時は、まさに2人の子育ての真っ最中でした。長女が保育園を卒園して小学校に上がるタイミングで。自宅から遠い職場だと、お迎えの時間に間に合わないという現実的な問題を抱えていました。そのため、家から近くて通いやすい立川あたりで働こうと考えて仕事を探していました。
生活を支えるための正社員雇用が優先で、実はスタート時点では管理栄養士の資格を活かしたキャリアへのこだわりはありませんでした。
最初は管理栄養士ではなく、営業事務としてのスタートだったそうですね。
最初は資格不問の営業事務として採用されました。しかし履歴書の管理栄養士の資格に目を留めていただき、特定保健指導の立ち上げ時に「地元の受診者様が来られた時だけ手伝ってほしい」と声をかけられたのが始まりです。当時は年に数件程度で、事務をこなしながらのスタートでした。その後、国の制度変更に伴い特定保健指導の需要が増え、現在の専門グループが発足し、今は特定保健指導の業務に専念しています。
互いに背中を押し合うチームの形
職場の雰囲気や、仕事の環境について教えていただきたいです。
一言で言うと、すごく自由にやらせてくれる環境です。提案をすると、しっかり耳を傾けてくれます。意見を頭ごなしに否定せず、良い提案であれば積極的に採用してもらえる風通しの良さがありますね。
若いメンバーたちも同じように感じているみたいです。私が所属する産業保健グループは20代半ばから私くらいの年代まで幅広く在籍していて、チームの人間関係はとても良好だと感じています。
チームとして働くことの大変さはありますか?
幸せなことに、それが本当に思い浮かばないくらい、今のメンバーはみんな優秀なんです。若いメンバーたちもとてもしっかりしています。私が指示をしなくても、それぞれが自分で考えて主体的に動いてくれるので、すでにチームとして出来上がっている感覚があります。
「こういう病気の受診者様にはどうアプローチすべきか」といった相談もチーム内で気軽にできますし、仕事が大変な時期でもお互いに背中を押し合える関係です。周囲のメンバーが支えてくれるので、リーダーとして本当に恵まれているなと感謝しています。
信頼を築くコミュニケーションを大切に
様々な悩みを抱えている受診者の方々と特定保健指導を行う中で、大切にしていることは何ですか?
特定保健指導は多い月は150件程を担当することもあり、年間で約1,000人の受診者様と向き合っています。1,000人いれば、当然1,000通りの悩みや生活背景があります。受診者様にとっては少し耳の痛いアドバイスをすることもあるため、まずは納得して行動に移してもらうために、相手に合わせたコミュニケーションができるように気をつけています。
また、受診者様に合わせて自身の接し方を柔軟に調整し、心に寄り添う姿勢を意識しています。時には受診者様のご要望すべてにお応えすることが難しい場面があっても、まずは否定することなく共感し、相手の気持ちを受け止める。それが、心を開いてもらうための第一歩だと思っています。
保健指導の仕事には、どのような人が向いていると思いますか?
一番は、穏やかな心でしっかりと人の話を聞ける人。そして、相手の心を動かせる人です。極端な話をすると、必ずしも最初から完璧な専門知識を持つ人である必要はないとすら思っています。今の時代、正しい知識や数値自体はスマホでいくらでも調べられますよね。それよりも大切なのは、悩みを話したいと思ってもらえる信頼関係です。
「この人になら話してみようかな」と思ってもらえれば、向こうから悩みを打ち明けてくれるようになります。実際の面談の場も、形式ばった指導というよりは、日々の暮らしに寄り添った対話を交わすようなイメージですね。相手の生活に共感し、心を開くのが上手な人が向いていると思います。
悩みに寄り添う温かい施設を目指して
新しく立ち上がった施設を、どんな場所にしていきたいですか?
女性の受診者様は「食事や運動の数値だけでなく、日々の悩みをゆっくり聞いてほしい」という方が多いと感じています。特に40代から50代にかけては、更年期やホルモンバランスの変化により、これまで通りの努力をしても体重が落ちにくくなるなど、心身ともに大きな転換期を迎えます。私自身も身を以てその変化を実感しているからこそ、ご飯を減らしましょうという正論だけで終わらせず、女性特有の悩みにじっくり寄り添える場所にしたいです。
健康の本質は数値だけではなく、まず心が元気であることです。忙しさなどで心が疲れている方に寄り添い、少しでも気持ちを軽くして、自分の体を大切にするきっかけを作れるような、温かいカウンセリングの時間をこの施設で届けていきたいです。
他の先輩も見てみる